2014年の仕事も終わり
飲み会のお誘いもそこそこにお断りして
足取り軽く家路につきました

19時、荷物の最終チェックを行い
車に積み込んでいきます
衣類、ティッシュ、薬、お土産、布団・・・布団?

「えっ!布団ですか?」とよく聞かれますが
基本、宿には泊まらず
布団を積み込んで車中泊なのです

過去の車中泊はすべて夏から秋にかけてでした
布団1枚とタオル、まくらさえあれば
朝方の熱さと寝心地の悪さ
そして、通行人の目を気にしなければ
適度なプライベートスペースなのでありました


(写真解説)車のメーターは116、768kmを表示している

21時、意気揚々と札幌を出発し
距離およそ30キロ
約45分で小樽のフェリーターミナルへ

しかし、旅ははじまりから暗雲が立ちこめます

途中から降雪が激しくなり
大粒の綿雪が視界を奪っていきます
次第に車の流れも滞るようになり
小樽市内、フェリーまであと5キロのところで
車列は無情にも止まってしまいました

現在時刻 22時10分
受付締切 22時30分 あと20分
(注・年末年始は22時までに受付となっています)

降雪はさらに激しくなり
車列と車道はみるみるうちに雪に埋もれていきます
このままでは間に合わない・・・そう直感

立ち往生の車や通行止めがないことを祈りながら
Uターンし、脇道に入ります
小樽市内は例年よりも積雪が多く
道路脇には1メートル以上の雪山ができています

雪と薄暗い街路で視界の悪い中
車同士のすれ違いも困難な坂道を懸命に走ります
冒険心の入り交じった奇妙な高揚感に包まれます

無事、坂だらけの狭い路地を抜け
22時30分フェリーターミナル目前へ
大きなフェリーが目前に差し掛かりました

しかし、高揚感は焦りに変わっていきます

今度はトラックが雪に埋まって通せんぼです
しかも2台・・・

自ら雪に埋まってしまうことも覚悟しながら
右へ 左へ さらに右へと
迷路かパズルのような迂回を重ねて
なんとか到着したのは22時50分 出港40分前

締切時間から大幅に超過しての到着
雪が激しく降りしきる中
乗り場の誘導係員がこちらに向かって

(写真解説)小樽港のフェリーターミナルは深い雪の中〜写真クリックで大きな写真へ
「お客さんがほとんど到着してなくて出港遅れるよ」

・・・^^;

結局、フェリーは1時間30分遅れの1時ころ
京都府舞鶴に向けて出港しました
真冬の旅にどんな困難が待ち受けているか
今はまだ知るよしもありませんでした

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