9.盛岡三大麺その3〜わんこそば編 8月21日記事

岩手の名物として、盛岡冷麺、じゃじゃ麺、わんこそばの
盛岡三大麺がありますが、
最終回はわんこそばで締めくくりたいと思います。

元祖食べ放題とも言うべき「わんこそば」は、
盛岡市と花巻市で食べることができますが、
すべてのおそば屋さんでわんこそばが
食べられるわけではありませんので注意が必要です。

説明するまでもありませんが、わんこそばは、
ひと口程度のそばをお椀に入れ、それを食べ終わるたびに、
給仕がそのお椀に次々とそばを入れ続け、
それを客が満腹になりふたを閉めるまで
続けるというものです。
途中、飽きがこないように、ネギや大根おろし、
長いも、わかめなど薬味を添えて
味を楽しむことができるのがわんこそばです。



意外だったのは、温かいつゆのそばであること。
「わんこ15杯で普通の『かけそば』1杯です。」との
給仕さんの説明に一瞬疑問に思いましたが、
わんこそばを食べてみて、
あらためて温かいつゆであることが解りました。

1回目のわんこそばでは、
団体の大人数にそばの供給が追い付かず、
準備時間を置かれたためリズムが取れず、
途中で満腹感でいっぱいとなり、
115杯しか食べられませんでしたが、
2回目のわんこそばでは、
小人数でリズムも小刻みに食べられたことから
165杯(かけそば換算11杯)いただけました。
お店の過去最高は約230杯で、
今年は約180杯とのことです。



わんこそばのポイントは、
おもてなしを受ける郷土料理として「楽しめるか」
ただ一点です。
事前に目標を立てたり、満腹からベルトを外したり、
飛び跳ねてみたり、
1時間以上「うーん」と唸りながら粘るなどの例もあり、
挑戦者としてのエンターテイメント要素を
楽しむこともアリですが、
50杯を過ぎるとそばの味は二の次になりがちですので、
「おもてなしを愉しむ」くらいの余裕が欲しいものです。


(北海道から来た後輩をおもてなし)

ちなみに、一つだけNGなのは
「食べている途中でお手洗いに行くこと」です。

また、100杯以上食べると記念品が付くお店があります。



ああ、・・・ぅっぷ・・・

今回まで盛岡三大麺についてお届けしましたが、
盛岡冷麺が朝鮮料理のアレンジ、
じゃじゃ麺が中国料理のアレンジ、
わんこそばがおもてなしの郷土料理であり、
それぞれの由来に思いを馳せながら食すると
また楽しいものです。


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