20.三陸アワビ 1月24日記事

宮古市の田老(たろう)といえば、震災の前年にここを訪れた時、
要塞のように田老を囲っている防潮堤の壁と門を見て、
畏れすら感じていたのですが、
今回、破壊された防潮堤の光景に、
自然に向かう人間の限界を感じつつも、
ただただ茫然としてしまうのでした。

さて、晩秋のある日、震災の津波で大きな被害を受けた田老で、
「さけ・あわび祭り」が開かれ、
お笑いタレントも招かれるなどして、住民らでにぎわっていました。



この日は、サケやアワビなどの海産物が販売されていましたが、
岩手沿岸の秋サケは、イカやサンマ、サバなどと同様に不漁で、
例年の7割程度の漁獲量とも言われており、
値段も高くて全く手が出ませんでした。





販売員からもエルニーニョによる異常気象や地球の温暖化が
原因ではないかとの声も聞かれ、
ここに来ても地球温暖化関連の話題に触れられるとは
思いもしませんでした。

唯一、お手ごろだったのはアワビでして、
大きめのものが1個千円で販売されていました。
震災から4年が経ち、養殖も元の軌道に乗って、
安定的な出荷体制ができつつあるそうです。




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