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![]() カンカンカンと踏切の警報音が鳴り、 黒と黄色に塗られた見慣れた踏切を ほどなく真っ赤なバスが横切っていく。 郊外の国道から接続する茶色に塗られた 1車線のアスファルト道路への侵入を 阻むように閉まったままの遮断機。 これがJR大船渡線の日常の光景です。 これは大船渡市盛(さかり)にある三陸鉄道南リアス線と JR大船渡線のBRT(バス)が乗り入れる盛駅で、 震災まではごく普通の列車の乗り換え駅でした。 ![]() 盛駅のホーム 線路部分が三陸鉄道 バスがある舗装道路部分が大船渡線のBRT 震災による津波で大きな被害を受けたJR大船渡線の気仙沼-盛間は、 震災後の高台への集落移転に対応した 線路の移設に要する莫大な工事費用と時間を考慮し、 新路線復旧までの「仮復旧」として線路跡を バス専用道として利用したバス「BRT」を運行していましたが、 この7月にJR東日本から地元自治体等に対して、 鉄路での復旧を断念しBRTで路線整備をする方針が 正式に示されました。 BRTは、路線変更が比較的容易でバス停を多数配置できるなど 小回りの効く乗り合いバスの利点と、 渋滞など一般道の交通状況の影響を受けづらく 定時到達性が図られる鉄道の利点、 両方を活かすことが可能な交通システムなのです。 ![]() 盛駅(JR東日本と三陸鉄道の駅) 鉄路を失う地域の苦悩は計り知れませんが、 地元が提案を受諾するならば、BRTのメリットを 最大限活かせるようなまちづくりをしてほしいものです。 ちなみに、盛岡市のように入り組んだ狭い道路が多く、 慢性的な渋滞が発生する城下町においては、 朝夕の時間帯で運用されるバスレーンが設置されても 定時到達性がまったく担保されていないのが実情です。 市内中心部への一般車両の流入を 時間帯別に規制する必要があると感じるとともに、 BRTのような専用道による交通システムの導入を 検討する必要があると感じます。 大船渡編 〜完〜 皆さまのご意見やご感想をお待ちしております。 写真をクリックすると大きな写真を見ることができます |
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