生きた公共事業 6月13日記事

これは岩手県北の普代村にある「普代水門」です。
高さ15メートル、幅200メートルを超える
津波対策の巨大水門です。



普代村では、明治三陸地震と昭和三陸地震の2回の津波により、
計数百名の犠牲者を出したことから、
村長が、「2度あったことは3度あってはならない」として、
巨大水門建設への反対の声を押し切り、
約35億円をかけて1984年に建設したものです。


普代水門です。右側水門柱の上方に襲来した津波の高さを示す青い標識が見られます。


4年前の東日本大震災の津波では、
水門の上端を数メートル上回る津波に襲われましたが、
内陸側にある公共施設や住宅地などの村中心部に冠水被害もなく、
犠牲者もほとんど出さなかったとのことでした。


顕彰碑と右側奥に普代水門が見えます。

今日も巨大水門は村の守り神として、
河口に横たわっていましたが、
過去の被害の教訓にこだわった村長の功績であるとして、
普段、このような碑に興味のないわたしも
それを称える顕彰碑にしばし見入ってしまうのでした。

普代編 〜完〜
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