18.風化 1月17日記事

震災の津波により1,500人以上が亡くなっている陸前高田市で、
震災後に収容され身元不明だった遺体のうち
1人の身元が判明したとの報道が年末にありました。
4年半以上経っての帰宅ですが、
今回は、DNA鑑定と腕時計が決め手だったそうです。

北海道をはじめ被災3県以外のところ、
全国ネットの放送や全国紙では、
話題性に乏しいのか、視聴率を確保できないからなのか、
忘れられたかのように震災関連の報道を目にすることはなく、
震災の風化が確実に進んでいると感じるのです。
県内では、毎月11日の月命日に行方不明者の捜索を行う
警察の活動が報道されるほか、
ほぼ毎日、テレビ番組や新聞記事などで、
被災地の暮らしの現状や、
復興の歩みなどを伝える報道を目にするのとは対照的です。



岩手に来るまでは、順調とまでは思っていなかったにしても、
着実に復興が進んでいるものと思っていましたが、
実際に被災地に立ってみると、あるのは立派な漁港ばかりで、
その後背地には建物がない。そんな景色が数多くあります。
現地でしかわからないことが多く、ギャップが大きすぎるのです。

ちなみに、岩手県警にある身元不明遺体は
まだ150体あるのだそうです。
また、陸前高田市では200人以上の住民が
行方不明のままとなっています。

全県編 完
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