1 道央自動車道 八雲−国縫間を走行しました
  2006.11.27 発信

11月25日(土)
道央自動車道(正式には北海道縦貫自動車道)の
八雲−国縫間を走行しました
この区間は11月18日に開通したばかりのもので
将来的には札幌から函館が結ばれるようになります

北海道に高速道路は必要ないという議論があります
「クマの歩く道路は必要ない」という主張には
基本的に大賛成ですが
ちょっとわたしの意見を聞いてください

まず、北海道の現状と特性を整理しますと
郊外での旅行速度は
まず渋滞がほとんど存在しないため
一般道での走行ストレスは本州ほどありません
しかし、北海道の決定的欠点は
都市間の距離が長すぎる上
拠点になる中核都市以外に都市がほとんどないことです

札幌−旭川 134キロ 2時間半
札幌−函館 261キロ 5時間
札幌−稚内 315キロ 5時間半
札幌−網走 349キロ 6時間
札幌−根室 453キロ 8時間
この移動距離、移動時間の長さが
多くの経済的損失を生んでいるのです

また、救急医療という点でも
北海道は致命的なのです
ニセコでスキー客が衝突し脳挫傷を負った事故では
脳外科のある小樽や札幌まで
救急車で1時間ないし2時間も運ばれるのです
助かる命も救われないケースが多々あります
心臓外科も同様です

だからと言って
本州にあるような立派な高速道路が
欲しいと言っている訳ではありません
北海道には、北海道に合う道路で良いんです

一般道を4車線道、6車線道に拡幅するだけでも
従来型の高速道路の10分の一程度の建設費で済むはずです
また、交通規制の緩和でも良いのです
何キロも何もない原野の直線道に
全国一律の60キロ規制の適用はナンセンスです
実際には平均70−80キロで通行されている現状なのですから
それを追認するだけで効果は違ってきます

「クマが歩く」のは
政治的思惑だけで道路が造られた結果です
必要な箇所に必要なだけ整備すれば
こんな事にはならないんです。

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