
11月25日(土) 道央自動車道(正式には北海道縦貫自動車道)の 八雲−国縫間を走行しました この区間は11月18日に開通したばかりのもので 将来的には札幌から函館が結ばれるようになります
北海道に高速道路は必要ないという議論があります 「クマの歩く道路は必要ない」という主張には 基本的に大賛成ですが ちょっとわたしの意見を聞いてください
まず、北海道の現状と特性を整理しますと 郊外での旅行速度は まず渋滞がほとんど存在しないため 一般道での走行ストレスは本州ほどありません しかし、北海道の決定的欠点は 都市間の距離が長すぎる上 拠点になる中核都市以外に都市がほとんどないことです
札幌−旭川 134キロ 2時間半 札幌−函館 261キロ 5時間 札幌−稚内 315キロ 5時間半 札幌−網走 349キロ 6時間 札幌−根室 453キロ 8時間 この移動距離、移動時間の長さが 多くの経済的損失を生んでいるのです
また、救急医療という点でも 北海道は致命的なのです ニセコでスキー客が衝突し脳挫傷を負った事故では 脳外科のある小樽や札幌まで 救急車で1時間ないし2時間も運ばれるのです 助かる命も救われないケースが多々あります 心臓外科も同様です
だからと言って 本州にあるような立派な高速道路が 欲しいと言っている訳ではありません 北海道には、北海道に合う道路で良いんです
一般道を4車線道、6車線道に拡幅するだけでも 従来型の高速道路の10分の一程度の建設費で済むはずです また、交通規制の緩和でも良いのです 何キロも何もない原野の直線道に 全国一律の60キロ規制の適用はナンセンスです 実際には平均70−80キロで通行されている現状なのですから それを追認するだけで効果は違ってきます
「クマが歩く」のは 政治的思惑だけで道路が造られた結果です 必要な箇所に必要なだけ整備すれば
こんな事にはならないんです。 |